はじめに注意!
基本となる環境
IPアドレス
ダイナミックDNS
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はじめに注意!
コストゼロと銘打ってますが、PCやインターネット出来る環境は必須ですので、何もない状態からコストゼロでサーバーを立ち上げることは出来ません。
勘違いされてる方は居ないと思いますが念のため。
サーバーにはその方法と用途に応じて様々な種類が考えられます。
これから説明していく内容はコストゼロをメインにしてますので、当然有料のサービスや市販のソフトに比べると処理が面倒であったりセキュリティが甘かったりということも多くあります。
またPCスペックの違い・周辺機器の違いなど環境の違いにより発生する問題について全てをクリアに出来る訳ではありません。
サーバーを立ち上げる準備段階や立ち上げ後に発生した如何なる問題に関しても責任を負いかねます。
特に外界に向けてのサーバー構築は多くの危険性をはらんでおり、自分の損害だけでなく意図せずに加害者となりうる可能性を含んでいますのでご承知おきください。
基本的には自己責任の範疇で対応お願いします。
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基本となる環境
様々な形態でPCを使っておられネットをされておられると思いますが、その全てに適応する形で説明をしていくのは不可能ですので、以下に説明の基本となる環境を記します。
一応でもサーバーを立ち上げてみようかという環境の最低ラインと考えており、この環境で出来れば後は如何様にも応用が利くはずです。
1.通信はダイアルアップルータ経由でISDN
2.WindowsのPCもしくはLinuxのPCをサーバーとして使用。
(Windowsは98SE、LinuxはVineLinux2.5で実験していますので相違点については留意下さい)
3.手持ちのPCはハブで接続しLAN設定。全てのPCからルータ経由でインターネット可能の状態
以上の構成でWindowsもしくはLinuxでのグローバルなサーバー構築とLinuxでのローカルなサーバーの解説をします。
Windowsでのローカルなサーバーの解説が何故無いかと言えば、98SEではWindows同士の接続以外はコストゼロでは難しいからです。
細かい内容については本文で話す機会があると思います。
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IPアドレス
サーバーとかLANとかインターネットというものは基本的にはコンピュータとコンピュータの接続です。
コンピュータ間で通信を行って情報のやりとりをしています。
情報のやりとりには当然ルールがあり、そのルールをプロトコルと言います。
プロトコルには色々な種類がありますがインターネットで使われるプロトコルは「TCP/IP」といいます。
特に使い分ける必要もないので、インターネット以外の用途でもプロトコルは全て「TCP/IP」を使うことを前提に説明します。
「TCP/IP」で理解しておかないといけないのはIPアドレスというコンピュータの認識番号のことです。
一般的には3桁の数字4個をドットで区切ったものとして認識されています。
「200.100.5.26」と「200.100.005.026」は同じものです。
IPアドレスにはグローバルアドレスとローカルアドレスがあります。
グローバルアドレスは世界中のインターネット出来るPCに重複することなく割り振られるものですので、同じアドレスを持つコンピュータは同時には絶対に存在しません。
WWWサーバーもそれをサーフィンする側も、インターネットに接続しているコンピュータは全てこのグローバルなIPアドレスを持っていなければなりません。
サーバー用途でないPCでは、通信を行うたびにプロバイダからIPアドレスを割り振られるのが普通ですので、基本的には通信を行うたびに違うIPアドレスになってしまいます。
IPアドレスで個体認識を行うと説明したように、通信のたびにIPアドレスが変わるのでは個体認識は出来ませんのでサーバーとしては通常使用できません。
通常サーバーは一定のグローバルなIPアドレスを持つことでアクセスを可能にしています。
ちなみに「216.239.51.100」というIPアドレスにアクセスしたければブラウザで下記のようにタイプします。
http://216.239.51.100/
「Google」のトップページが表示されたことと思います。
つまりこのアドレスは「google.com」wwwサーバーのIPアドレスだったわけで、ブラウザで下記のタイプをするのと同じだったわけです。
http://www.google.com/
このように通常は公開サーバーのIPアドレスとURL(ドメイン名)は必ず対をなしており同じ宛先を指しています。
この関係は郵便番号と住所の関係に似ています。
どちらを指定しても行く先は同じです。
ローカルアドレスはLANのように閉ざされたネットワークで「TCP/IP」を使うために使用されるIPアドレスです。
世界規模で厳重に管理されてるグローバルアドレスと違い、決められた番号の範囲内で自由に使うことが出来ます。
いくつかの範囲がありますがほとんどの場合「192.168.0.0」から始まるクラスCと呼ばれるIPアドレスを使うことが多いようです。
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ダイナミックDNS
既に説明したように通常のインターネット接続では接続するたびにIPアドレスが変わってしまいます。
これは固定アドレスを取得しない限り、モデムだろうがケーブルだろうがADSLだろうが条件は同じです。
サーバーを立ち上げてもアドレスが頻繁に変わるようでは誰かにアクセスしてもらうことなど出来ません。
最近では比較的安くで固定IPを取得できるようになりましたがコストゼロという訳にはいきません。
そこで「ダイナミックDNS」というサービスを利用します。
これは変化するIPアドレスを監視して常にある特定のドメインと関連付けをしてくれるサービスです。
「ダイナミックDNS」で検索すると国内外でいくつかヒットすると思います。
下記HPに一覧表があります。
http://www.eastcourt-rokko.com/domain/dyndns.html
取得可能なドメインはそれぞれのサービスで決まった制限があり自分の好みで選択するしかありませんが、多分どうしても国内のサービスに目がいきがちになると思います。
英語のページで内容を把握するのは面倒ですからね。
ただ国内外問わず古くからやってるところの方が持続という意味では信用が置けそうです。
サービスを終了されてしまうと取得したドメインそのものを変えねばならず中途半端にサーバー閉鎖を余儀なくされますので、長く続いているところ・長く続きそうなところを選ぶようにしてください。
私が実験を始めた2年ほど前にはフリーの「ダイナミックDNS」サービスは数えるほどしかなく、国内のサービスは皆無でしたので選択肢は少なかったのですが、選んだ「no-ip」はおかげさまで閉じることなくサービスを継続してくれてるので運がよいと思っています。
「no-ip.com」を選んだのはドメインの選択肢が多く、現在の「sytes.net」もスペルが違いますがサイト(site)を連想させるので気に入ったからです。
これからの説明はこの「no-ip.com」を基本にしていきますが、考え方は同じですのでサービス提供先のHPと合わせて設定してください。
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