安定したPCとは基本的にそこそこ枯れたハードとシステムで構成されたデュアルCPUだと思っています。
過去に依頼を受けて自作した3種類のデュアルM/Bについて、忘れないうちにメモしておきます。
といっても組立そのものは結構古い話にはなりますが、リンク等は現時点(2003年1月)で最新のものですサイトに変更があったため2003年6月時点で変更しました。
2004年6月時点でほぼ全てのリンクは解消されました。
メーカーはアップデートの終了だけでなくサポートそのものを終了しております。
下記に記述していますファイルがどうしても必要な方はメールにてご相談ください。
お力になれるかもしれません。(過度な期待はしないでください)
M/Bを手に入れたら必ずBIOSを最新にアップデートしてます。
どこのメーカーのHPを見ても記載されてますが、BIOSの書き換えは非常にデリケートな問題を抱えており、最悪M/Bが死んでしまうこともあり完全な無保証です。
不具合がなければしないに越したことはないのですが、組み立てる過程で起こる諸々の障害の原因は一つでも少ない方が有難いので、全て最初にやってます。
お約束の自己責任です。
1) GA-6BXD
GigaByte社のDualSlot1です。
http://tw.giga-byte.com/products/ga6bxd.htm
http://tw.giga-byte.com/english-web/products/ga6bxd.htm
メーカーの最新BIOSは
http://tw.giga-byte.com/support/intel440bx.htm#link6bxd
http://tw.giga-byte.com/english-web/support/intel440bx.htm#link6bxd
Flash Utilityは
http://www.gigabyte.co.jp/support/bios.htm
BIOSとFlashは上記で同梱圧縮ファイルとなり単体では無くなりました。
かなり古い(以降のM/Bも全部古い!)M/Bですが、古いPCのパーツを流用出来、M/B以外にはケース・電源・CPU1個のみの購入でデュアル構成できるところが、こういう古いM/Bの良いところです。 非常に素性の良いM/Bで安定志向です。
設定選択肢が少なくクロックアップ等の改造には向いていませんが、大型FANのスペースは確保できます。
BIOSを最新のものにしてやっただけで通常の設定のまま何の問題もなくWin2kが立ち上がります。
2) CT-6BDU
Chaintec社のDualSlot1です。
http://www.chaintech.com.tw/PRODUCTI/mainboar/slot1/6BDU.htm
メーカーの最新BIOSは
http://www.chaintech.com.tw/Downloads/MBBIOS.htm
Flash Utilityは
http://www.chaintech.com.tw/DL/utility.htm
メーカーサイトの旧製品サポートは全て無くなりました。
メーカーサイトでの最新BIOSにし組み立て完了。
Win2kを無事インストールし全て問題無いかに見えたが、USBの使用不可とHAL(Hardware Abstraction Layer)がMPSとなってしまうデュアルお決まりのパターンになってしまっていた。
念のためインストール時にHALの指定をする方法(Win2kの場合インストール開始時にF5キー)で再インストールしてみたが不発。
メーカーでのBIOSサポートも終了しているみたいで、ネットで検索しても出来ないと言う話ばかりで諦めてる様子。
一応海外のサイトにまで網を広げて細かくチェックしていき何とかメーカー純正でないBIOSを拾うことが出来ました。
http://www.ivor.it/chain.html
このサイトも無くなりました。
だめもとで書き換えてみるとUSBはOKとなりHALもACPIで認知しました。
CPU管理もかなり進んだBIOSみたいで純正BIOSよりも稼働時のCPU温度が10℃近く下がったのには驚きました。
オンボードでSCSIも付いてるし、問題解決さえしてしまえば良いボードです。
3) BP6
ABIT社のDualSocket370
http://www.abit4u.jp/product/mother/bp6_main.htm
最新BIOS・Flash Utilityも上記
このサイトも無くなりました。
自作派・Duai派・トホホ派(?)には超有名なM/Bです。
デュアロンと呼ばれるセレロン用デュアルのブームをつくった画期的なM/B。
元々セレロンというCPUはデュアル対応ではないことからIntelはこのボードで使用したCPUは保証対象外と宣い、製造元のABITもデュアル使用はサポート外としたトホホな生い立ちです。
非常に癖があり扱いにくいM/Bですが、上記のように一時期ブームとなり多くの人が使ったのでネット上に情報が非常に多く、扱いに困ったときは何らかの解決策が探せるはずです。
まず最初につまずくことがオンボードの66ポート。
Win2kの標準ドライバではこのポートを認識しませんのでここに接続した機器は使えません。
インストール開始時にF6キーを押しておくと標準で認識しない機器のためのドライバインストールの画面が出てくるので、インストール時に66ポートを使いたい場合は必須。
古いBIOSだとCT-6BDU同様のUSB不認識とACPの不認知が出ましたが、最新BIOSで解決します。
USBが使えない場合BIOSの「MPS Version Control For OS」を1.1にするというような情報がネット上にありますが、最新のBIOSであれば不要です。
PCIソケットにも問題があります。
多くのPCIソケットが他の機器とIRQの共有をしているため、コンフリクトによる不認識や動作不全が起きる場合があります。
何度か組み合わせを変えながら最終的には自分で何とかしましたが、使う機器やボードによって都度ソケットを変える必要がありそうです。
ネット上で調べた範囲では以下らしいですが検証はしてません。
PCI1 AGPとIRQ共有
PCI2
PCI3 ATA66とIRQ共有
PCI4 USBとIRQ共有
PCI5 PCI4とIRQ共有
冷却を十分考慮すれば設定選択肢が多いためクロックアップ等楽しめそうです。
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